この恋は、絶対に秘密!
その瞬間、手を引かれて私は彼の胸に飛び込んだ。

安堵のようなため息と、少し早いリズムを刻む心臓の音が聞こえる。


大好きな腕と微かに香る煙草の匂いに抱きしめられ、胸もきゅうっと心地好く締め付けられた。



「もうお互い何も隠さないで話そう」

「……はい」

「俺に聞きたいことも山ほどあるだろうけど、これから二人の時間はたくさんあるから」



本当に、これから一緒にいていいんだ……

そんな実感が湧くとともに、とめどなく涙が溢れ出る。


岬さんの胸に涙の染みを作りながら、私はこくこくと頷いた。



優海さんのこととか、いつどうして私の正体に気付いたのかとか……

聞きたいことは本当にたくさんあるけど、もう少しだけこうしていていいかな。


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