この恋は、絶対に秘密!
そんな色恋に惚けた一日を過ごし、定時が過ぎると突然知恵美ちゃんが駆け寄ってきた。



「ちょっと瀬奈!大変よ!」

「ど、どうしたの?」



なんだか焦ったような興奮したような様子の知恵美ちゃん。

すると、目を丸くする私にこんなことを言ってきた。



「あんたの恋が最大のピンチを迎えてるわよ!」

「は……ピンチ?」

「この間の土曜日、課長が女の人と抱き合ってるとこを見たって人がいるの!!」

「……え」



……土曜日に抱き合ってた……
って、まさか。



「顔は見えなかったらしいんだけど、ふわふわの長い髪の毛の小柄な人で、なんかどっかのお嬢様みたいだったって話よ!」



私は目をパチパチさせて固まる。

それ、たぶん私……。


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