この恋は、絶対に秘密!
「お見合いですわ」

「……は?」

「お嬢様に縁談が申し込まれたのですよ!」

「……………はぁぁ!!??」



私は二人を跳ね退けるようにして立ち上がった。


お見合い!? 縁談!?



「何よそれ!!」

「ですから、結婚を前提としたお付き合いをするために殿方と……」

「意味はわかってるわよ!
何で私も知らない所でそんな話になってるんだってこと!!」



半分キレたようにそう息巻くと、汐美さんは困ったような表情を浮かべる。



「実は私達も今日知らされたばかりなので詳しくはわからないのですが…
なんでも18時半にはその殿方がお嬢様に会いに来るとのことで、こうしてご準備を……」

「えぇぇ!?」


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