この恋は、絶対に秘密!
「……え……?」



振り返ろうとすると、もう少しでキス出来てしまいそうなくらい近くに綺麗な彼の顔が。

色気を感じる瞳と視線がぶつかり、更にドキンと心臓が跳ねる。



「ど、うする、って……」

「俺がさっき言ったこと、もう忘れたの?」

「それは、覚えてますけど……っ!」



まさか、こんな色気のない私に本当に欲情しちゃったとかいうんじゃ……!?

と焦り始める間にも、岬さんの手は私のファスナーを少しずつ下げていく。


そして、パニック状態に陥りつつある私の能内には──



「……このまま脱がしてあげようか?」



そのぞくりと身震いするほどの艶めかしい囁き声によって、ついに危険を知らせる警告が鳴り響いた。


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