この恋は、絶対に秘密!
岬さんの服は当然だけど大きくて、子供が大人の服を着ているような感じだ。


ずり落ちそうなスウェットを上げつつ、タオルで濡れた髪を拭きながらリビングへ戻ると、岬さんはソファーに座ってパソコンを開いていた。


私に気付くと「ドライヤー洗面所にあるから使っていいよ」と、相変わらずの無表情で言う。



うーん…いつもと変わらない…?

さっきの出来事はまるでなかったかのようだ。


もしかしたら私の気にし過ぎで、岬さんにとったらただの冗談だったのかも……

と髪を乾かしながら、少し拍子抜けしてしまった。



それでも、私の緊張が完全に解けることはない。

私に続いて早々とシャワーを浴び終えた岬さんの姿が、何故かセクシーに見えてドキッとしてしまうし。


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