その恋、取扱い注意!
氷がたっぷり入った水割りが美味しそうだ。
ここに通ってから、水割りが好きになっていた。

ちびちびと飲んでいても、一杯目をすぐに飲み干してしまう。

夕方、再び頭痛が復活してもう2錠、薬を飲んでいたんだよね。
でも、あと一杯ぐらいなら大丈夫だよね。

高野先輩のことでむしゃくしゃしているし。

久我さんと菊池さんは楽しそうで、賑やかだ。
お腹を抱えるほど笑う話題って……。
ぼうっとする頭で、話しにのれない自分がいた。

そこへ、美里ママが弾むようにやってきた。

「さっきはありがとうね~」

「美里ママ、お誕生日おめでとうございます!」

久我さんがテーブルの上にあったクラッカーをパンと鳴らせた。

「みんながお祝いしてくれるのはとーっても嬉しいけれど、年を取るって嫌なもんよね?」

やっぱり考え方が女性らしい。

クラッカーの鳴る音で少し眠気が覚めた。

美里ママは私の隣に座ると、通りすがりのレイ子さんを呼び止め、他のお客様のテーブルに気を配っている。

< 118 / 437 >

この作品をシェア

pagetop