その恋、取扱い注意!
「ミミ、これ必要だろ」

背後に湊が立っていて、何かをポンと投げるといなくなった。

咄嗟に受け取った物を見ると、コンビニなんかで売っているお泊りセット。
化粧落とし、化粧水、乳液などが入っている。

湊の家になんでこんなのが……。
あ、そうか……元カノの置いていったものなんだ。

そう考えると、胸の奥がツキンと痛んだ。

そんなものでも、あれば助かる。
使わせてもらってベッドルームに戻った。

「ミミ、会社は?」

「えっ!」

少し慌ててからよく考えてみると、今日は休みだった。

「今日は休み」

「ふうん。じゃあ、さっさと帰れよな。忙しいんだ」

「言われなくても帰るしっ」

ベッドルームを出て、リビングルームに向かう私の後を、湊が付いて来る。

「無断外泊の理由、考えろよな」

そうだった……無断外泊しちゃったんだ。

落ちついた紺色のソファの上にバッグを見つけて、スマホを取り出す。

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