その恋、取扱い注意!
不意に私の左手が持ち上げられる。
それから冷たい金属の感覚が薬指を通っていく。

あ!

「目を開けていいよ」

湊の合図に私は恐る恐る目を開けた。
まだ湊に持たれている左手に視線を動かすと、透明な美しい輝きを放つ指輪が薬指にはめられていた。

「湊……」

ダイヤモンドの美しいエンゲージリング。

「これ、ものすごく高いよね?」

「そういうと思ったよ。だから勝手に選ばせてもらった」

「でも……」

「一生に一度のことだから、きちんとやっておきたいんだ。それとも気に入らない? それなら交換――」

「いい! これ気に入ったよ! ありがとう」

本当に気に入った。

リングにもダイヤモンドが取り巻き、中央のダイヤモンドを引き立てており、私好みのデザインだ。


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