その恋、取扱い注意!
幼なじみのひいき目で見てもミミは可愛い。
ここまで来る途中、ホストクラブのキャッチがいたるところにいるが、大丈夫だったのか?
あまりこの界隈を歩いてほしくない。いや、店にもう来るんじゃないぞ。

俺は周りの会話に相槌を打ちながら、何気なくミミを観察していた。

敬一に「あら~? みうみちゃん、飲んでいないじゃなぁい? ぐっとぐっとお飲みなさいな」とグラスを押し付けられている。

くそっ、あまり飲ませるなよな。それほど強くないんだ。

仕方ない……俺は敬一をバックヤードへ呼んだ。


「いったいなんなのよぉ~ 紅緒ちゃん」

敬一は女装している時は徹底しておねぇ言葉だ。しかも身体をくねっとさせ、手をひらひらさせてなりきっていやがる。

「ショートヘアの女、俺の知り合いなんだよ」

「知り合い~?って、どれだけの~? 紅緒ちゃん見ても気づかなかったじゃない」

「俺の幼なじみだ」

「ええっ! じゃあ、紅緒ちゃんが好きな女って、あの子なのぉ?」

以前、飲んだ時に好きな女を暴露させられたことがある。頭もいいが、記憶力もいい奴だな。

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