その恋、取扱い注意!
「そうなんだよ。酒、強くないから、変に思われない程度に勧めろよ。それから、食べ物があればそっちに行くから、フルーツの盛り合わせ頼む。俺が払うから店からってことで」

「まあ、あの子のこととなると、なんだか人が変わるわねぇ~ 紅緒ちゃん」

「あ、それからアイツの名前の漢字、聞いてみろよ。本当の名前はミミなんだ。名前にコンプレックス持っているから、隠そうとするぞ」

「いいこと聞いたわ~ あの子可愛いから、弄りたかったのよね~」

「ほどほどにしないと絞め殺すからな」

そう釘を刺し、俺たちはミミたちのテーブルに戻った。

敬一は会話がうまい。
見事にミミを会話に引き込み「ミミ」と呼び始めた。

俺は「ミミ」と言う名前が、断然可愛いと思う。
可愛くて、時に強情で、明るい性格が人懐っこいネコみたいな女。

ミミの表情を見ているだけで面白い。何時間見ていてもあきない。
ただ、このまま近くにいると俺のいつもの癖を見破られ、バレてしまうのではないかとヒヤヒヤしていた。
そこへ別のテーブルへ呼ばれ、ミミから離れられた俺だった。

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