その恋、取扱い注意!
ミミがストーカーされているのを知ったのも店だった。

目の前の客を接客している時、敬一のいつになく大きな声が店内に響いた。

「あら~ じゃあ、ミミちゃんの身体が忘れられないのね」

慌てて否定するミミは、キョロキョロと視線を動かし俺の目とあった。

「美里ママっ! そんな大きな声で言わないでくださいっ!」

ミミは顔を真っ赤にさせながら敬一に言っている。

お前の声も店内に響いてるぞ。
しかし、いったい誰の話しなんだ? って、ミミはその男と経験済みなのか?

彼氏がいたと聞いていない俺の心が、ざわっと音をたてて揺れる。

平常心ではいられない。
少しして客を見送り、バックヤードで焼きそばを食べているところへ敬一がやってきた。

「まあ、若いから食欲旺盛ね~ で、あっちの方も食欲旺盛なのかしらぁ~」

「バカなこと言ってると殴るぞ」

「ねえ、ねえ、今聞いたんだけどぉ、ミミちゃんストーカーされているかもしれないって」

「なんだって!?」

驚き過ぎて、口に入っていた焼きそばがぶっ飛びそうになる。
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