その恋、取扱い注意!
ここでばったり会う理由を考え、眠るミミの前に立ち、肩を揺さぶった。

「みなとぉ……?」

「お前、電車で寝るなよな。乗り過ごすだろ」

「えっ!?」

ミミは慌てて立ち上がった。

「あ……」

「ほら、行くぞ」

俺はミミの手を握ると歩き始めた。
案の定、ミミは階段を下りながら聞いてくる。

「湊、どうしてここにいるの?」

「実家に行くんだよ。お前が間抜け面で寝ているのを見て驚いた」

「ひどいっ! 間抜け面な顔で寝てませんっ!」

「口に物を入れようかと思ったくらいポカンと開けてたぞ。お前、女なんだから気をつけろよ。無防備すぎ」

「俯いていたんだからっ。嘘つかないでよねっ」

改札を出る時に、握っていた手が離れる。
この狭い空間で手を繋いで通ったらバカップルだからな。

先に改札を抜け歩くと、ミミが付いてこないことに気づく。振り返り見ると、改札を出たところでぼんやり突っ立っている。

「ミミ?」

ミミのところへ戻ると、俺は再び手を握った。

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