その恋、取扱い注意!
「酔っ払い、行くぞ」

歩き始めると、風に当たり酔いが醒め、疑問が芽生えてきたらしい。

「ねえ、ねえ。どうして今日は車じゃないの?」

「点検に出してるんだよ」

「そうなんだぁ。同じ電車だなんてすっごい偶然だね。しかも同じ車両だなんて」

「そうだな――」

コンビニが見えてきた時だった。俺は電信柱の影に立つ男を見つけた。

捕まえようか。

立ち止まると、ミミの顔が俺の腕に当たる。

「いたっ! 急に立ち止まらないでよっ」

いや、彼氏がいると思わせた方が、穏便にあきらめるかもしれない。

「ミミ、アイス買ってやるよ。コンビニに行こうぜ」

「ほんと? なにがいいかな~」

コンビニを出て、チョコミントの袋を開けてゴミ箱に捨てると、食べ始める。
ミミもクランチアイスを一口かじって、顔を緩ませる。

「昔からお前って、しょっぱなからかじるよな」

「だってその方が食べた―って感じなんだもん」

食べながら歩き出すと、俺はミミのアイスを持つ手を引っ張った。

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