その恋、取扱い注意!
「ったく、着替えたら行くから先に戻ってて」

「うん」

寝室を出てリビングにいくと、テーブルの横にアリサさんが立って待っていた。

「ひとりにしてごめんなさい。湊、すぐ来るから席についていましょう」

4人掛けのテーブルで、いつも空いている私の隣の席に座ってもらった。


******


「今日はありがとう」

食事が終わり、アパートメントの下までアリサさんを送りに出た私と湊。

「いいえ。お口にあって良かったです。湊さんがおかわりしてくださって作り甲斐がありました。また明日も来ますね」

「そんなに気をつかわないでいいよ。君も忙しいんだろうし」

「湊さん、ミミさんのケガは私のせいなんですから、良くなるまでお手伝いしないと良心が痛みます」

アリサさんはにっこり言い「おやすみなさい」と言って帰っていった。

「責任感のある子だね」

帽子から出る肩甲骨まである髪を揺らす後姿を見送りながら、私は言った。

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