無題


私達は、有川の机のまえにいきました。
机には、携帯と筆箱。机の中には、国語、数学、理科、家庭科、英語の教科書とノート。机の横には、体操服がかかっていました。

別にあやしいものはなく、それに、不要物もありません。


真面目なのかなぁ?




ん?あれ?なんでみんなかたまってるの?


教室にいた生徒達は、また黒板の前にかたまっています。
まさか、有川がかえってきた?

そうおもった私とるかは、後ろをふりかえりました。

でも、後ろには誰もいません。


『なにみてんの?』

こっちをじろじろみてくる人達にるかがいいました。


『お前ら、なにしてんだよ…人殺しだよ…。』

委員長の田丸希美(たまるのぞみ)。

『人殺しだからなんだよ!!』

るかは、おこってます。

『るか!やめときなって…』

私は、るかの服をひっぱりました。
黒板の人たちは、こっちにこないで
といってるような目でみてきます。

『こないでよ!!』

委員長は、るかをおしました。
るかがおされた勢いで倒れそうになったので、るかの脇をつかんでもちあげました。

『おっまえ…』

るかの手がのびて委員長の胸ぐらをつかみました。


その時、バリンっと何かがわれる音がしました。

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