無題
部屋の机においていたネックレスをカッターナイフで一刺しした。
偽物のパールが部屋中飛びちった。
その後、カッターの刃を手首に向けて左から右へ。
世間でいうリストカットだ。
うっすらと引いた線からどんどん赤いプチプチとしたものがうきあがってきました。
自然とえみがこぼれた。
シーンとした部屋…
リビングも静かになっていました。
あんなに盛り上がっていたのにこんなにしずかになるなるておかしい。
手首に包帯を巻いて素早く下におりる。
『あの子…おかしいのよ…。この頃帰りがおそいの…。女の子なのに…なんて汚らしい。』
またあのオバサン必要じゃないことばかりいってる…。ふざけんなや!
カッとなった私は、ドアをあけた。
『音乃ちゃん、今からでもいいからお風呂入りなさい。』
オバサンは、私を昔のようにあつかってはくれない。