無題

『なんだよ!お前は、私をどう思ってるんだ?犬か?猫か?それとも、得体のしれないわけのわからない物体か?なんだよ!答えろ!』

『音乃ちゃんが…音乃ちゃんが…ほらね…昨日いったでしょ?お父さん…音乃ちゃんはおかしくなってるのよ…もう苦しい…私苦しい…どうしたらいいの…。私…音乃ちゃんに殺されるんだわ…どうしたらいいの…』

お母さんは、頭を抱えながらしゃがみこんだ。

『何をいってるんだ!しっかりしろ!大人だろ??』


お父さんは、お母さんの肩さすりまくります。

お母さんは、精神的に弱い人間だ。
それは、小さい頃から気付いてた。
私が気に入らなかったら部屋にこもってないて、お父さんと電話がつながらないだけで自分をせめて…。




『なんで、お父さんが帰ってきたらお父さんばっかがばうんだよ!私だってお前らの家族なんだ!平等ってもんを考えろ…』


お母さんは、私をみてくれない。お父さんにしがみついてばかりだ。


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