無題


有川と一緒にいるところをみられると、またみんなに勘違いされる。


その時、有川の部屋のドアが開いた。


うわぁ…


あわてて隠れました。

有川は、私に気付かず学校にいきました。


安心した私は、後ろに振り返り学校に向かうことにしました。


ドクンっ

『迎えに来てくれたのかな?』

私に抱きついてきたのは、ニヤリと不気味な笑顔をつくった有川でした。


『いやっ…ちょっ…』


『ん?』

私が嫌がるにつれて強く抱きしめてきます。

『ホン…トに…離して…よ…』

『だぁめっ』

朝早いからか、まわりには誰もいません。






……


『なにしてんの?』

『るか…』


嫌なところをみられてしまった。

『違うの!ホントに!』


『あんた…やっぱり…』


るかは、走っていってしまいました。


『っふはっ!また勘違いされちゃったね。』


『…そっそんなににらまないでよ…』


ふんっ!!
私、本気でおこってます!

手を大きくふって、今度こそ学校にいきます。

『行かないほうがいいよ…』

爽やかな感じで言ってきます。

『もう、事は遅いのよ!』

有川は私をとめたけど、見られたんだから、どうせ何かいわれる。
いいよ。
いってやる。
何かいわれても誤解をとく!


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