無題


部屋に誰もいない。

これは、有川特有の罠だ。

有川は、ドアのすぐ隣にいて、全く気付かなかった。

ドアを閉められ、ベッドへゴール。

有川は、なれた手つきで私からバスタオルをはがす。


『なに?!やめ…て…』


私は、うつむせのまま。

絶対仰向けなんてしない。

『こっち向けよ!!』

『絶対嫌!』


取っ組み合いのようになった。



『チッ…お前、処女だろ?』

『そうだけど!?』


『処女とか…(笑)話しになんねーよ!!!アハハハハハ』

有川は、笑いながら私から離れていった。


『でていってくんない?』

『そうさせてもらうわ!』


私は、急いで
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