前髪少女の秘密?!
しばらく様子を見ていると……慣れてる?
そのあとなぜかあわあわとしながら謝った。
ってか、条件反射!?
何か習っていたのか?
膝蹴りされた男、気絶しているみたいだし。
と、残りの二人が襲いかかった。
それを余裕とも見える表情で交わすと、怯え震えている男二人を一瞥してから、真横、壁に沿って逃げようと走り出した。
俺とは真逆の方向。
ちょっとホッとしながら見ていたけど、女が一人、高野の腕を掴んだ。
そろそろヤバイかな?
と、まぁ。
俺も色々と気になっていた訳だし。
ちょっとかっこよく登場してみた。
「……お前ら、なにやってんの?」
ご存知の通り、俺は理事長が孫。
しかもそれは知れ渡ってるもので。
俺の顔を見たとたん、何人かは走って逃げ出した。
アホ。
ここ、監視カメラあるし。
ぽかん、とした表情でこちらを見る高野。
残った数人の女(男は全員逃げた)は硬い表情だ。
「なにやってんの?って聞いてんの」