冷たい彼

ふざけて隠れているかもと思い声を低くして呼ぶが返答はない、
そして…俺が沙彩に渡したピンクのヘルメットが地面に転がっているのに気がついた。

「…沙彩?」

呼んでも、あの明るい声は返ってこない。
その時、蓮の焦った声が聞こえた。

「皇雅!!沙彩がさらわれた!RAITIの連中だ」
「何だと?」

RAITIとは俺等と同じぐらいに勢力のあるチームでそのトップ…
春真はとてつもなく強いらしい。

今まで大きな抗争にはならなかったがなぜいきなり
…なぜ今沙彩をさらったんだ!?

「俺がトップに乗り込む、70人連れていく。おまえは沙彩の位置探れ、わかったら連絡しろ、そこで合流だ。適当に連れていけ」

それだけ指示すると俺はバイクに乗りエンジンをふかせた。

「70ついてこい!」

こう言うとだいたい70人のやつがついてくる。


冷静?バカいってんじゃねぇよ、沙彩がさらわれて1番焦ってるのは俺だ。


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