冷たい彼

俺はそいつの方を向き睨んだ、すると顔が引きつった。
ハッ、だせぇな。

そしてまた振り下ろされる鉄パイプが折れた方の腕に当たりそうになったとき…目の前に、サラサラの藍色の髪の毛が見えた。


 ガツンッ!! 


そんな音と同時に目に入ったのは赤と藍色のコントラスト。

…何が起こった?

何で沙彩が倒れてるんだよ?

…赤いのは…血か?

何度も見慣れているものを理解するのに時間がかかった、目の前で倒れている沙彩はいつものように笑いかけてくれねぇ。

沙彩が…イスごと俺の前に飛び出してきて俺をかばったんだ…。

「もう…やめ、て…美鶴…くん。…これ以上、皇、雅さん…を傷つけ、な…」

沙彩はそう言って目を閉じた。
……俺の中で何かが音を立てて切れた。



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