冷たい彼

「沙彩は俺の姉貴なんだよ、これ以上危険にさらすことはできねぇ」
「危険だと?」
「俺がいなかったらどうなっていたと思うんだよ、紳の暴走は俺の落ち度だがあの場に俺がいなければ沙彩は病院に行くのが遅れ死んでいたもしれねぇんだぞ!?」

「やめてくださいっ!」

殴りかかってきそうになった春真を看護士が止めた。
確かに…怒りで我を忘れ沙彩を病院に運ぶのが遅れていたら…だが。

「俺は同じ失敗を2度はしねぇ」

「沙彩はおまえを好きじゃない、それはわかっていろよ」

その言葉が重くのしかかった。

沙彩の言葉を信じたい…だけど信じ切れない俺がいる…。



それからどれくらい時間がたったのだろう、沙彩と医師が部屋から出てきた。


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