冷たい彼
「沙彩はっ!」
「大丈夫です、多量の血は出ていましたが命に別状はありません」
ふぅ…とそこでやっと一息つけた、一応明日明後日は大事をとって入院するらしい。
「…俺は紳と話を付けてくる、おまえは…頼みたくはねぇが沙彩の傍にいてくれ」
「あぁ、頼まれてやるよ」
そう言って沙彩が運ばれていった部屋に向かった。
沙彩はベッドで眠っていた、その頭には痛々しく包帯が巻かれている。
「…俺のせいだ、すまねぇ…沙彩」
綺麗な藍色の髪を撫でながらその寝顔に声をかけた。
そしてもう1つのことをその寝顔に聞く。
「…無理矢理、付き合ってるんじゃ…俺が怖いから…付き合わせてるんじゃ…ねぇよな…?」
何で…俺がたかが女ひとりにこんな不安にならなきゃいけねぇんだよ…意味わかんね。