冷たい彼
えっ?
…何あれ、何で?
「沙彩ちゃん?」
私が見ているものは…幻、かなぁ…。
何で、何で…
「沙彩ちゃんが…もう1人?」
そう言ったのは鈴華さんだった。
私の視線の先には皇雅さんと…黒いスーツに身を包んだ…私そっくり、でも私何かよりずっと大人っぽい女の人…。
「杏子…さん」
何で、皇雅さんといるの?
キョー姉ちゃん、なの?
私は気が付いたら走っていた、さっき見たものなんか忘れるぐらい…皇雅さんのことを忘れるように。