冷たい彼

春真が笑いながらコーヒーカップを指さした。
うぇ、何あれ。
まっピンクのそれはハート型でLOVELOVE何て書かれてる。

「恥ずかし…」

「隣見てみろよ」

カップに乗り込んで春真の言う方を見てみると…

「キャー、可愛い!」
「お前の方が可愛いよっ」
「もぅっ、ダーリンたらぁっ♪」

…あれよかましかな。
何て思った。

「ま、せっかく乗ったからスゲー回すから」

「えー、グワングワンにならないといいけどなぁ…」


「うぇっ…。沙彩、何であんなに…うっ…」

「春真、目つぶったらダメだよ!よけい酔うのにぃー」

笑いながらベンチに横たわる春真を見る。
アハハ、可愛いな、春真。
春真が回したのでは足りず私が思いっきり回すとすごい勢いで回転したカップ。
春真はその勢いに目をつぶっていた。

「飲み物買ってこようか?」

< 272 / 337 >

この作品をシェア

pagetop