冷たい彼

リビングに行くとすでに皇泰さんと皇耶さんが食卓に座っていた。

「おはよう沙彩ちゃん」

「よく眠れた?」

「はっはい!」

こ、声裏返っちゃった…。
眠れなかった、何て言えるわけないよぉ~…。

「こらこら2人とも、あんまり沙彩ちゃんをいじめないの」

「あ、美羅さんおはようございます!」

「おはよう沙彩ちゃん」


美羅さんはいつもと同じようにニコニしながらサラダを並べている。

「あ、沙彩ちゃん皇紀、起こしてきてくれない?」

「皇紀くん…ですか?」

「うん、あいつ寝起き悪くてさ。でも沙彩ちゃんなら飛び起きると思うから」

< 314 / 337 >

この作品をシェア

pagetop