桜涙
玄関の扉を開けて、表の通を愛ちゃんと歩いた。
休日だったのでいつもより人が多かった。
「愛ちゃん、どこか行きたいところはありますか?」
「えっと……どこでもいいですよ?…」
愛ちゃんは目をオロオロさせてから答えた。
彼女はまだこの京の町に来たばかりだかこどこに何があるのかわからないはず…
そうとなったらやっぱりこの町を案内するのが一番だと思った。
「じゃあ、とにかくいろんな所を見に行きましょうか」
「は、はい。」
私はまだ彼女の事を何も知らない。
だけどこれをきっかけに何かわかるかもしれないな…。
私が彼女を最初に連れて行ったのは着物屋さんだ。
彼女の今着ている服装では流石に町中を歩くと目立ってしまうからだ。
「愛ちゃんここは見ての通り着物屋さんです。愛ちゃんも女の子だからこういう事好きかと思って。」