ツラの皮



途端に小躍りし始めた心臓を抑制して、そっと顔を覗き込む。





と、


口をポカンと開けたアホ面は一途に天を見詰めていた。






「・・・スゴイ。星一杯。綺麗・・・・」





田舎だからな。








って!

俺の話はどこへ投げ捨てた!





罵声を食らわそうとして、感激でキラキラしている瞳に言葉を飲み込んだ。



仕方ねーや。


相手はコイツだし、

俺は演技だろうとコイツに好感を持ってもらいたいんだよ。




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