ツラの皮
現に鈴は訳が分からないという風に眉を吊り上げた。
「何でそんな頭ごなしに否定すんの!?雪乃さんは本気で高遠を傷付けたことを後悔してるのに、どうして見ないフリするの!?
なんとも思ってないんなら尚更、水に流すとか格好イイ事言ってないで面と向かって謝罪でもなんでも受け入れたらいいじゃない。」
「だからそーいうこっちゃねーって、何度言わせんだよ!!謝罪なら一応受け入れたし、そもそもそんなものはどうでもいいっつってんだろがっ。
オマエがアイツの演技なんかにホイホイ騙されてんのがムカつくって言ってんだ!」
「私は騙されてなんかないわよっ!単にアンタが過去の傷から逃げてるだけでしょ。とっかえひっかえ軽薄にアソブのも本気になるのが怖いだけなんじゃない。
自分は傷付けられたって拗ねてアソビに逃げるなんて相当の腰抜けだわね!」
指摘は真っ直ぐに真実のど真ん中を貫いた。
確かにオマエの言うとおりだ。
―――だけどオマエが言うな!