ツラの皮



一人残された俺は何気に卵を掻き混ぜ始めた。


そして思ったことは、結構本気で掻き混ぜてみても黄身と白身は中々完璧に混ざり合わないということ。


なるほどな。


簡単そうに見えて実は難しいのかもしれない。


本気を出してみたところで中々上手くいくことばかりじゃないんだな。


アイツと俺の関係も。


だけど分かり合いたいのなら、ここでへこたれていたって仕方がないのだ。





…なんて、

麻生がそこまで考えた上で言ったかどうかは知らないが、俺自身が半ば真剣にそう思ったわけだ。




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