ツラの皮
「………ダメはコッチだ、バカ女っ……」
酒の所為だけではない熱で火照った顔を覆って呻く。
この尋常じゃなく赤くなった俺をどーしてくれるつもりだ。
キスごときでこんなに嬉しいとか
………思わせんな。
「わー鈴ちゃんが実力行使―!ダイターン。」
「とうとう高遠が女の子に力ずくで襲われたぁーっ」
事もあろうか転がった拍子にお膳を蹴倒したために、注目度はマックス。
だが、ここで怯むほど俺は腰抜けではない。
……というか開き直る以外に術はない。
こんな赤い顔を衆人観視に晒すのはイヤダッ、と思いつつ、酔っ払いのあけすけな野次の中、鈴を抱えて立ち上がった。
その拍子にヒラリと鈴の袂から何かが舞い落ちて、それを拾った集団がキャーと奇声を放った。
「うわっ、何か俺、清水の事見直した。」
「というか、清水サンって意外とカワイイーかもッ!」
は?俺?