ツラの皮




「ともかく雪乃の事は誤解だし、それについては俺達の問題でこれからちゃんと話し合うから、アンタにとやかく言われるつもりはねぇ。」




部長にそれだけ言って高遠は「行くぞ」と私の腕を取り歩き出した。


家は目と鼻の先にあるのだけれど……

私はその腕に反抗することなく付いて行った。



多分、高遠がこんなトコロに居たのは話をするため。


私が雪乃さんのコトを不安に思ってるんじゃないかって心配して態々来てくれたんだと思う。



……だとは思うけど





私が引かれるままに付いて行ったのは、高遠に引かれているのが単純に心地よかったからだ。




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