ツラの皮



麻雀をしながら、麻生の誘導であらかたの経緯を鈴が説明した。




「………大バカが。」



思わず俺の口を吐いたセリフに鈴が「ぅ゛」と唸って身を縮める。


タチバナに至っては


「さすが万馬券ヤロウ」

とゲラゲラ笑っている。



麻生は暴言を吐いた俺を窘め、鈴に再び顔を向けた。




「それで?僕の出した宿題はクリア出来たのかな?」



その言葉に鈴はまた唸って、更に身を縮めた。


観念の溜息を吐いて、ぼそぼそと言った。




「えと……部長は、私が好き、らしい、ようなないような…」



赤い顔で俺をチラッと盗み見て、逃げるように視線を彷徨わせる。







「で…その。キスサレマシタ。」



< 351 / 403 >

この作品をシェア

pagetop