ツラの皮
麻雀をしながら、麻生の誘導であらかたの経緯を鈴が説明した。
「………大バカが。」
思わず俺の口を吐いたセリフに鈴が「ぅ゛」と唸って身を縮める。
タチバナに至っては
「さすが万馬券ヤロウ」
とゲラゲラ笑っている。
麻生は暴言を吐いた俺を窘め、鈴に再び顔を向けた。
「それで?僕の出した宿題はクリア出来たのかな?」
その言葉に鈴はまた唸って、更に身を縮めた。
観念の溜息を吐いて、ぼそぼそと言った。
「えと……部長は、私が好き、らしい、ようなないような…」
赤い顔で俺をチラッと盗み見て、逃げるように視線を彷徨わせる。
「で…その。キスサレマシタ。」