たとえ愛なんてなかったとしても
「そうだよな。
はあ、芸能人って辛い......。

俺が望まれてたんじゃなくて、他のメンバーがヘビ断ったから俺になったんだな。

どうせ俺なんて......従順なだけがとりえのNoとは言えない日本人なんだ」



中国の人たちに歓迎されてない気がするだの、メンバーから嫌われてるのかだの、グチグチとネガティブ思考がとどまることを知らない。


自主的な行動はほとんど起こさない俊輔が、先日の食事会ではかなり頑張ってメンバーを誘ったのに、
初日からあんなことになってしまって、少なからずショックだったんでしょう。


加えて今回の実力派の歌手たちと競うという、プレッシャーもあるだろうし。
それにしても。



「本気でウザイ。
Noとは言えない日本人だかなんだか知らないけど、そんなに気が弱くてどうするの？

ヘビも掴んでやるくらいの気概を持たなきゃ。

一回の失敗で諦めていいの？
この前の俊輔、かっこよかったよ？」



別に私はメンバーと仲良くならなくてもいいんだけど。
ミヒと炎彬はウザイし。


だけど、隣で愚痴を言われるのもいい加減我慢の限界だ。

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