Second Secret
「意地張ってて悪かったな。仕事、ちゃんとやるから」

「先生...」


会社に行っている間、先生の頭と心の中で一体何があったのかはわからない。

先生がこんなことを言うなんて、思いもしなくて。

先生が折れてくれるなんて、考えてもなくて。


だからなのかな、こんな先生を見ると、何だか胸が痛い。

本当にもう、喧嘩だけは避けよう。


「...あー、くそ。性に合わねえことすると、駄目だな」

先生はそう言って、自分の髪の毛をわしゃわしゃと乱す。


「性に合わないって、何がですか」

「俺が折れてやるとか、普通はありえないからな」


それ、自分で自慢気に言うことじゃないし。

まあでも、その通りなんだけど。
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