Second Secret
「なんで無視すんの」


その声は久しぶりに聞いても、普段と違うと分かるくらい低い声で。

多分、ていうか絶対、怒ってるみたい。

なんで無視すんのって言われても、顔を合わせたくないからに決まってる。


なんて偶然、神様がいたら恨んでやりたい。


「別に無視なんか...」

「いや、したでしょ。明らかに」


本人に、顔を合わせたくないからなんて言う勇気まではなくて。

とにかくどうしたらこの状況から抜け出せるんだろう、なんてことばかり考えてた。


早く腕を離してほしい。

早くこの場から立ち去りたい。

先生に、会いたいな。
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