Second Secret
「いい先輩でよかったな、佐伯」


上城さんはそう言って、もう一回佐伯くんの頭を書類で叩いていった。

何で叩くかなー、とか言ってる佐伯くん。

いい先輩、だって。

上城さんにそう言ってもらえると、何だか嬉しい。


「で、どうだったの、会議出てみて」

「わからないことだらけなんですけど、でも、早くあの場に正式に参加したいです」


私は、佐伯くんのことをよく知らない。

よく知らないからこそ、お喋りで、物覚えが良くない人だって思ってた。

いや、実際そこのところはそうなんだけど。


でも、彼の仕事に対する思いは、私が想像してる以上にきっと大きいもので。

彼なりに目指すものがあって、努力しようとしているんだな。
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