Second Secret
「じゃあ戻ったら、やること頑張ってやってもらわないとねー」

「任せてくださいよ!今の俺なら何でも覚えられる気がしますからね!」


なんて佐伯くんは言ったけど。

本当にそれは、気がするだけで。

まあ、やる気があれば物覚えがよくなるなら、誰も困らないだろうけど。


会議の前に教えたことを、もう忘れている佐伯くん。

もう、この物覚えの悪さに慣れてしまっている自分が怖い。


「だからね、そこはそうじゃなくて」

「あれ、違いましたっけ?」


先生の為に早く帰ろうなんて思ってたけど、これはきっとしばらくは無理なんだろうな。


帰ったらまず、遅くなってごめんなさいを言って。

それから、きっとご飯を食べずに待っていてくれているから、一緒に食べて。

これからも遅くなる日が増えると思うから、ごめんなさいをまた言おう。
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