Second Secret
お先に、頑張ってね、そんな言葉を何人にかけられただろう。

もう外は真っ暗で。

会社に残ってる人も数人しかいない。


「すいません、こんな時間まで」

「いいのいいの、日数かかってやるよりも、短い日数でパパッとやった方がいいし」


なんて言ったけど、頭の中では先生のことを考えてた。

ちゃんと仕事してるかな。

お腹空いてるかな。


駄目だ、今日はもう少し先まで教えようと思ったけど。

今、先生に会いたくて仕方ないから。

仕事に私情は禁物だって言うけど、一日くらいはいいよね。


「今日はここまでにしよ、お腹も空いたし」

「そうですね、ありがとうございました」


解放されたような表情の佐伯くん。

相当辛いんだろうな、こんなに詰め込んで覚えるのが。
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