Second Secret
ごめんね、違うの佐伯くん。

本当はこんな風に怒鳴ってやり直してもらいたいわけじゃないんだよ。

そう言えばいいのに。

言わない自分が、大嫌い。


「佐伯くん、ちょっとこっち来てもらえる?」

「あ、はい、すぐ行きます」


誰かが彼を呼んで、すみません、すぐ戻りますなんて言って席を外す。

ため息がでた。

何だか、色んなことに疲れた。


今日、家に帰っても先生はまだ話を聞いてくれないんだろうか。

考えただけで、心が痛くなる。


「悠梨ちゃん」


その声と同時に、頭の上に何か乗せられる。

声の主は上城さんで、乗せられたものは缶コーヒーだった。
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