Second Secret
次の日、本当に朝食を自分の分しか作らなかったら、それを見て先生は何も言わずにジュースだけを飲んでた。

わざと先生の好きなホットケーキを作ってやった。

どうせ昨日のあれが、その場限りの言葉だと思ってたんだろうけど、そうはさせない。


少しは反省してほしい。


「今日、会議が終わったあと、先生と打ち合わせしたいんですけどいいですか」

「またかよ、打ち合わせという名の首絞めだろ。締め切り締め切りうるせえし、お前」

「仕方ないじゃないですか、長編の方は好きにしてください、オムニバスの方は期限があるんですから」


私だって好きで言ってるんじゃない、締め切りを守らない先生のために言ってるんだ。

何度も言われて嫌なのはわかるけど、私だって本当は何度も言いたいわけじゃない。


結局言い合いになって、夕方来ますからと言い残して出社した。


出社早々、編集長に呼ばれて何かと思ったら。

佐伯くんは私のお供をクビになった。
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