恋愛指導は秘密のくちづけで
万里くんは一瞬、きょとんとした顔をした。


「困ったら、何でもいってください」


やわらかな口調で返してくれた。


「う、う……ん」


「万里、柏葉さんに何かしたのかよ」


月島くんのにやにやした顔がいやらしく見えた。


「ただ仕事を手伝っただけだよ」


万里くんは高校コースのホームルーム用のプリントに視線を落とした。
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