恋愛指導は秘密のくちづけで
「それじゃ、お先に」


「お疲れ様でした」


万里くんは下を向いたまま、月島くんはわたしと万里くんの顔をのぞきこみながら不思議そうな顔つきであいさつをしてくれた。


頭からはなれない。


職員専用の通用口を通って、人ごみに紛れ込んでも、今日のあの出来事は消去できない。


時間がたつにつれ、徐々に余韻が押し寄せる。


本当に万里くんとキスをしてしまったのだろうか。
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