恋愛指導は秘密のくちづけで
「ほら、こんな大人と話してるとさ、社内とかさ噂になるじゃん。万里くんにも迷惑かけちゃうし」


「迷惑……そうですか」


「それにさ、女子高生の子と仲良くしてればいいでしょ」


万里くんは肩を上下にあげながら、クスクスと笑いだした。


「妬いてるんですか?」


「は? 何いってんの」


「未成年でしょ。それに塾にとっては大切なお客さまの生徒ですよ。手出したら犯罪になるし。誤解させたオレが悪かったんですね」


「まあ、そうだけど」


ふうとため息をつき、穏やかな表情に戻った。
< 208 / 263 >

この作品をシェア

pagetop