恋愛指導は秘密のくちづけで
こんなかっこいい男子なんて記憶の片隅にもない。


「似てる誰かと見間違えてるんじゃないかな」


「……そうですか。ごめんなさい」


学生アルバイトの子の瞳が少し揺れた気がした。


「わたしこそ、ごめんなさいね」


わたしに似ている人を想うなんて、その人に少しだけうらやましかったけれど、すぐに仕事モードの頭に切り替えた。
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