恋愛指導は秘密のくちづけで
「柏葉さん」


就業時間が過ぎ、タイムレコーダーを押したところに、万里くんが近づいてきた。


「さっき、月島、変なこといったでしょう」


「月島くんの彼女候補にさせられたことかな」


「そう、それ。あいつ、彼女ほしいだなんて、いっつもいってるから気にしないでくださいよ」


「別に気にしてないわよ」


万里くんの心配そうな顔に、作り笑顔で返した。
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