溺愛マリオネット

「きいて…す…る…?」

「え?」

彼の声はあまりに小さくて聞き取れなくて…。

「聞いてどうすんだよ」


下を向いてる彼の表情は分からなくて、でも声からは少なからず楽しいと言う感情が含まれてる気がする。

「ねぇ…聞いてどうすんだよ?俺からまた逃げるの?」

顔を上げた彼は笑っていた。
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