俺が彼女を抱けない理由

そして俺は仕事へと戻った。

「拓ちゃん、お帰り〜」

「マナさんいろいろすみませんでした。今日から必死でやるんで」

「頑張ってね。祐ちゃんはまだあっち?」


「はい。彼女がいるんで。。」


「あ〜あの子ね。笑」


マナさんはニコっと笑って外へ出て行った。


俺もセットや音響の打ち合わせにイベント会場へと向かった。


信号が赤に変わる

横断歩道の向こうから夕実ちゃんと瞬が歩いてくるのが見えた。


プップー

クラクションの音に二人は俺に気づく。


「あ〜今日は葵ちゃん子守りに使っちゃってごめんね」


夕実ちゃんが申し訳なさそうにいう。


「葵は凛ちゃん大好きだから。笑」


「あっ拓、夕方ちょっと時間ある?」



「どうした?」


「葵ちゃんの事で話ある」


「葵?」


瞬の言葉に夕実ちゃんもうなずく。


「じゃあ後で電話して」

「おぅ」


その言葉が気になりながらも信号が変わり俺たちは別れた。
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