俺が彼女を抱けない理由
「そっか。。」
「あぁ」
俺は嘘は付けなかった。
『なんとも思ってない』
そう言えば二人は納得したのかも知れない。
でも俺の中で沙希は本当に大切な人だから。
「葵ちゃんだけを愛してるんだよな?」
「そうだよ」
「じゃあ何で葵ちゃんの事、」
「夕実っ!」
夕実ちゃんの言葉を瞬が止める。
でも俺には続きが分かってた。
なんで葵ちゃんを抱こうとしないの?
。。だよな?
でもそれはここでは言わない。葵に話すまでは。
それを瞬は分かってくれたんだよな?
そして車は二人のマンション前へとついた。
敷地内で葵が凛ちゃんと遊んでるのが分かる。
俺は葵の楽しそうな顔を遠くから見てた。
「凛っ、ただいまぁ」
夕実ちゃんの声に葵が振り向き嬉しそうに俺の元へと走ってくる。
「拓ちゃん」
俺の前では泣かない葵。
文句の一つも言わない葵。
葵の考えてる事、思ってる事、悲しんでる事、全部俺にぶつけて来て欲しいんだよ。
「じゃあ帰るね」
瞬と夕実ちゃんに大きく手を振る。
「凛ちゃんバイバイ」
そういって葵は車の助手席に乗った。